Essays / note
書く環境ができたら、4時間半書き続けられた
iPhoneとキーボード、iA Writerで書き始めた日の記録。文章を書く楽しさ、設定の矛盾、書いてから考え直す循環を残す。
2026年9月20日。iPhoneにキーボードをつなぎ、iA Writerで書き始めた。午後3時ごろから、気づけば約4時間半、執筆と設定の壁打ちをしていた。
その日の振り返りには、こう書いている。
なんかこうやってとにかくキーを叩き続けて文章を書くのがすっごく楽しいし、ずっと続けられるって気づいたこと
たくさん書けたことより、書いている時間そのものが楽しかったことを、まず残しておきたい。
ここでいう4時間半は、完成した小説だけを書き続けた時間ではない。本文、設定、書き方のメモ、AIとの壁打ちを含む、その日の執筆活動全体のおおよその時間だ。
書くと、設定の穴が見える
楽しかった一方で、詰まるところもあった。妄想の流れに沿って書いていると、世界の設定に矛盾が見えてくる。
設定を先に完成させれば、その後は本文を書くだけになるのだろうか。今日の感触は、もう少し往復に近かった。
場面を書いてみる。その場面を成立させようとすると、まだ決めていない条件にぶつかる。設定へ戻って考える。すると、次に書きたい場面が生まれる。
振り返りのメモでも、「かいていって、設定を更新してみたいなサイクルになるのかなぁ」と書いた。最初から整理された制作手順があったわけではなく、書いたことで手順の形が見えてきた。
止まったところから、別の文章が出てくる
設定の矛盾に出会うのは、筆が止まる理由でもある。でも、そこからGardenの記事を書いてもいいし、コードを書いてシミュレーションしてもいい。そんな続きを、当日のメモで考えていた。
これは、本編から離れることを何でも正当化する話ではない。調べることや設定を詰めることが楽しくて、物語が進まなくなる可能性もある。
ただ、今の段階では、出てきた問いをすべて小説の中で解決する必要はなさそうだ。小説には場面を、設定メモには条件を、調査ノートには疑問を置ける。
以前考えた疑問を捕まえる時間と考える時間を分ける方法ともつながる。書いている途中で見つけた問いを、その瞬間に全部解き切らなくても、後から戻れる形で残しておけばよいのかもしれない。
道具が効いたのか、書きたいものがあったのか
「書く環境ができたら書けた」と言いたくなる。でも、今日一日だけでは、何が効いたのかは分からない。
キーボードで文章を打てること。iA Writerを開けば書き始められること。いま考えたい世界があること。AIに設定を投げて、続きを考えられること。初日だから新鮮だったこと。どれも候補になる。
道具が執筆時間を増やしたという効果測定はしていないし、この組み合わせなら誰でも書けるという話でもない。分かっているのは、この環境で、今日の僕は書くことを楽しいと感じた、というところまでだ。
それでも、何が楽しかったかを具体的に残しておけば、次に始めるときの手掛かりになる。
次回も、文字数だけでは終えない
次も記録するなら、書いた量に加えて三つを残してみたい。
- 何から書き始めたか。
- どこで詰まり、何に戻ったか。
- 終わるとき、次に何を書きたかったか。
これは今後の記録案で、まだ継続して試した方法ではない。文字数が多くても、次の入口が消えてしまえば戻りづらい。逆に短い場面でも、続きを書きたくなっていれば、そこからまた始められる。
当日のメモには、次に考えたい世界の歴史や、管理する側の視点が残っている。同時に、設定を細かく作っても、読者には全部説明しすぎない文章を書きたい、とも書いていた。
書ける環境を整えたら、完成稿が一つできた、という日ではなかった。文章と設定と問いが、それぞれ別の形で残った日だった。
その中でいちばん確かだったのは、キーを叩き続ける時間が楽しかったことだ。次は、その続きを書きたい。
Sources
- 筆者の当日の会話で共有した記録(2026-09-20):午後3時ごろから約4時間半の執筆活動、iPhone・キーボード・iA Writerの利用。時間は本人の振り返りに基づく概数で、アプリの計測ログではない。
- 筆者の執筆メモ「2026.09.20」(2026-09-20、非公開)。楽しさ、詰まった点、次に書きたいものを参照・短く引用。確認日:2026-09-20 JST。
- 書く・設定へ戻る・問いを分けて残すという循環の整理と、次回の記録項目は本ノートでの検討。継続的な生産性の改善は未検証。
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