Essays

ひとつの文章にまとまった考え。

  1. 哥哥、にいに、Mama――意味より先に身体がある

    上野で聞こえた哥哥から、乳児の喃語、反復の聞き取りやすさ、人の応答へ。親しい人を呼ぶ音の底に、身体と関係をたどる。

  2. AIが買っているのは、電力だけでなく時間かもしれない

    GoogleとConstellationの3.59GW契約を、原発の出力向上・長期収入・系統制約・需要の柔軟性から読み直す。

  3. エージェントに渡すのは、ログインではなく委任状かもしれない

    Personal Agent ProtocolをOAuthの既存標準と照らし、ホテル予約を例に主体・権限・承認・監査の境界を考える。

  4. 物理シミュレーションが、設計の隣へ戻ってくる

    Vinciの資金調達と公開技術資料を読み、Physics AIの高速化・精度・均質化と設計探索の価値を考える。

  5. 問いを世界に連れていく

    徘徊、知識の索引、頭の片隅に残る問い。認知科学の研究と5つの数理モデルを足場に、読書・外国語・環境・執筆がつながる感覚を辿る。

  6. 街を歩いたあと、何を作りたいと思ったか

    街を消費しているだけだと感じた日の記録から、観察を小説やプロダクトへ戻す生活を考える。成果の量と、自分で選ぶ意味を分ける。

  7. 遠くで考え続ける探査機は、何を地球に持ち帰るのか

    深宇宙で自律航行し、観測を選び、仮説を更新する探査機を考える。光通信の実績、機上科学の論文、通信待ち行列の計算から、LLMに任せる仕事と残すべき証拠を整理する。

  8. 計算する機械の前で、ペンローズの問いを読み直す

    『皇帝の新しい心』全10章をLLM・Transformer・Gödel・意識研究と照合し、『Shadows of the Mind』へつなぐ。知的行動、数学的理解、非計算性、量子意識を分けて、何が残り、何が証明されていないのかを考える。

  9. 書く環境ができたら、4時間半書き続けられた

    iPhoneとキーボード、iA Writerで書き始めた日の記録。文章を書く楽しさ、設定の矛盾、書いてから考え直す循環を残す。

  10. 家庭ロボットは、何日に一度人間を呼ぶのか

    物を拾う、卵を取る、服を畳む、水を注ぐ。家庭ロボットの実用性を、世界モデルと人間介入間隔から考える。

  11. 思いついた瞬間に、考え切らなくていい

    疑問を捕まえる時間と、後で考える時間を分ける。待ち行列と復元確率のモデルから、メモの長さと見返す間隔を考える。

  12. 英語が難しいのか、世界が難しいのか

    Bloombergの文章が洋書SFより読みやすいという体感から、言葉と世界設定の負荷を分けて考える。

  13. 荷物を減らすと、街への依存が見えてくる

    身軽な海外旅行を、グラム数だけでなく現地調達・洗濯・電源への依存から設計する。